2020/01/23 22:52
老犬介護が必要かどうかは、神のみぞ知る
胃捻転で究極の選択
胃捻転(胃がクルンとねじれ状態になってしまう疾患)です。
「手術しなければ明朝には死んでいます」と獣医さんに宣告さ れた時で既に4時間経過、即決しなければなりませんでした。
高齢犬ではあるけれど「胃のねじれをクルンと戻せば治る」と信じ、 手術をお願いしました。
老犬は麻酔から覚めるのが遅い
手術は無事終わりましたが、麻酔から覚めるのに 他のワンちゃんの5倍ぐらいの時間がかかってしまい、 退院後も、朦朧とした状態が1週間ぐらい続いたのです。
そして手術のダメージからやっと回復したころには、 なんと!
足腰の筋力低下と認知症が始まっていました。
この時、「老犬にとって全身麻酔はとても負担が大きいのだなあ」 とつくづく実感したのです。
歩きが安定しなくなった
手術から1ヶ月経過したころこんな症状が…
●筋力低下とともに変形性脊椎症で背骨が湾曲してきた。
●まっすぐ歩けない。左に曲がる、又は回る。
●歩く時、前足は小股、後ろ足は大股になる。
とにかく「介護ハーネス」が欲しい
オンブしてもらっても無表情なサーフ
歩みをしっかりさせるため、ハーネスを作ろうと思いました。
しかし私は洋裁は得意なんですが、犬服さえ作ったことが無いのです。
まずは犬の体の構造から研究しよう…なんてダメダメ、時間が無いのです。 私たちには!
作業できるのは土日だけ、その間サーフの筋力はますます 低下してしまうだろうから、焦っていました。
とにかく「歩かせる」ためにどんなのでも良いから1着仕上 げたかったので、適当に切った布を犬の体に直接当てて形を決めていきました。
「介護ハーネス・ベスト」が出来た!
老犬介護ハーネスベストを着て歩く
↓動画の前半は自由に歩かせた場合です。どうしても右に曲がり気味になってしまうのです。
とりあえず出来上がった「介護ハーネス・ベスト第1号」は腹巻き(胸巻き)に持ち手と後ろにずれないように、ストッパーベルトを付けただけの単純な形です。
生地はしっかり支えるために伸びないものを使用しました。
ハーネスの長さは、オスなのでオシッコが付かないように短めです。
早速持ち手を持って歩かせてみると、↑の動画の後半の様にまっすぐ躊躇なく歩けるようになりました。
重たい胸部が少し軽くなるのと、飼い主に誘導してもらって安心して 歩いている様子です。
サーフが少しだけ回復した
このあと、サーフの認知症は少し回復し、筋力は回復しないけれど歩くことには慣れていったのです。
歩けること=寝たきり先送り=寿命を延ばす、という式を確信したのもこの時です。