2019/10/09 21:06
前回の「老犬介護ベスト」に次いで、今回は「老犬介護パンツ」のご紹介です。
ワンちゃんも若いころは体が充実していて、例えば短毛犬ならその走る姿に筋肉の躍動美を見ることができます。〈犬=元気〉というイメージなのですが、ゆっくりと確実に「老い」は忍び寄って来ているのです。高齢犬だったら後ろ足の衰えが気になるのですが、更に筋肉が細くなり動きも緩慢になると、この先が心配になりますよね。
我が家の大型老犬のことを例に挙げますと、前足はまだ大丈夫なのに後ろ足が震えていたり、座る時になめらかではなくドシンと座ってしまう、排便の時に悲しいかな、自分のうんちの上に尻もちをついてしまうことさえあったのです。
当時は「前足と後ろ足を取り替えることができたらなぁ」なんて、思っていました。
「ナックル」という言葉をご存知でしょうか?
英語訳では「指の関節」という意味があるようですが、老犬の場合、筋力が弱って足指の感覚が鈍くなり指が内側に曲がってしまう症状のことなのです。足の甲で立つような感じですから上手く歩けるはずがありませんし、皮膚や爪を傷つけてしまうことがあるかも知れません。
我が家の大型老犬もその症状がありましたが、「老犬介護パンツ」をはかせて介助するうちにゆっくりですが肉球を地面につけて歩くことが出来るようになりました。
愛犬の後ろ足が弱ると出てくる3つの困りごと。
①後ろ足の筋力が弱くなると段差でつまづいたり転んだりすることが多くなるのでケガや骨折のリスクが高まります。
②立ち上がるのが一苦労なので寝ていることが多くなります。しかし寝てばかりいると血行が悪くなり、更に筋肉や関節が硬くなり、ますます動きにくくなってしまいます。
③ご飯やうんち・おしっこの度に飼い主さんが胴体を持って移動させなければならないので飼い主さんまで腰を悪くする可能性があります。